幸せの国スウェーデンから女の子がやってきた

ホームステイを受け入れて気づいた日本との違い

Written BY

Reiko

Room Euphoria Brand Owner / Yoga teacher /Yoga Nidra therapist /Aromatherapist / 京都芸術大学で空間デザインを勉強中

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October 15, 2024

9月の中旬、娘の学校の交換留学プログラムで、スウェーデンから短期留学にやってきた女の子のホストファミリーになりました。

もちろん私も娘も初めてのことで、うちで大丈夫だろうか、などと色々考えたのですが

「交換留学」の名の通り、基本的にスウェーデンに行きたければホームステイを受け入れるというのが条件だったので、チャレンジしてみることにしました。

やってきたのは日本でいうと中学3年生、15歳の女の子。

今月は、うちの娘がその子のお家にホームステイしにいくことになっています。

そう、スウェーデンといえば、他の北欧諸国と共に「世界幸福度ランキング」の上位にランクインしている国。

いったい、なにが私たち日本と違うのだろう?とは常々思ってはいました。

今回の約1週間の短い期間でもちろん全てを知ることはできませんでしたが

こう言うことなのかもしれないな・・と思ったポイントを挙げてみたいと思います。

日本に着いた次の日には日帰りで広島へ行っていました

余裕がある

全体的に言うと、なによりも、全てにおいて「ゆとり」「余裕がある」に尽きると感じました。

話を聞くと、学生生活が非常に自由そうで、時間に追われている感じがしないのです。

あちらでは、日によって違うけれども授業が9時からだったり、午後も14時・15時に終わることがけっこうあるそう。

そして「部活」というものが存在しないので、ほとんどの子はその後それぞれ好きなスポーツを楽しんで過ごすのが普通なんだそうです。(うちに来た子はなんと、毎日ゴルフをやっていると言っていました!)

習い事といえばそう言ったスポーツがほとんどで、塾なんてものはないようでした。

日本は子供たちが忙しすぎるのだな。。とその話を聞いて感じました。

娘の通っている学校、というかほとんどの日本の学校は同じスケジュールだと思うのですが

朝8時過ぎに登校し、夕方5時までびっしり授業を受け、その後6時過ぎまで部活。

それが月から金まで毎日、その上、週に何回かは塾、というのが結構の中学生の生活なんじゃないでしょうか。

そんなスケジュールに、とても驚いていました。

夏休みも6月頭から8月中旬までずっと夏休みで

その間家族でサマーハウスに行っていたと話していました。

ということは、子供達だけじゃなく、大人にもそれだけの時間の余裕があるということですよね。

家族で過ごせる時間がふんだんに取れる、ということは幸福度に大きく影響しそうです。

我々日本人は、きっと忙しすぎるのでしょう。

規制されることが少ない

フリータイムにはみんなで大阪へ

つまり自由度が高いということなのだと思いますが

スウェーデンの子供達から感じるなんとなくの

「自己肯定感の高さ」

みたいなものは「ダメ」と言われることがあまりないからなのではないでしょうか。

それは親のしつけとかそういうことだけではなく、社会の仕組み的に個人が規制されることがあまりないのでは、と思いました。

例えば、学校の制服がないとか。

「それは違法なんだよ」とうちに来た子が言っていました。

もちろんピアスはほとんどの子が開けていました。

あと、こんなことがありました。

スウェーデンのティーンたちは日本のセブンイレブンに売っているものに興味津々。

学校帰りに、みんなで行ってみようよ!となったところにある子が

「日本の学校では学校帰りの買い食いは禁止なんだよ」と伝えたら驚愕していたとか。

そのせいか、余計なというか、必要以上の謙遜や遠慮みたいなものを感じることはなかったです。

食事がちょっと苦手で食べられなかったら必要以上に申し訳なさそうなそぶりを見せるとか

好きじゃないもの、得意じゃないものに対してNoということを当たり前の権利として持っていて

それに対していけないこととは思っていない

そんな意識が根底にあるように感じました。

(文化の違いによってびっくりしたことは、もちろんありましたけどもね)


そんなふうに、校則という校則もなく、自由で高校受験もない、というスウェーデンの中学生たち。

とは言っても洋服や持ち物はすごく真っさらな清潔感に溢れていたし

受験がないのならどうやって勉強のモチベーションを皆保っているのだろう

ということが私には不思議でしたが、残念ながらそこまで聞ける余裕は今回はありませんでした。

ルッキズム

特に日本や韓国などでは顕著だと思うのですが、子供たちがルッキズムに囚われていると感じます。

友達と写真を撮るときは加工アプリが当たり前。

インスタやティックトックにもフィルター機能を使う。

SNSでは化粧品や美容に関する発信をしている人が次々と出てきて

これを買ったら、こういうメイクをしたら可愛くなれると発信し続ける。

美容整形もかなり受け入れられるようになってきました。

K-POPアイドルはまるで男女問わずお人形のようで物凄く細くて。

嫌でもそんな情報を目にしてしまう中で、自分の外見を気にしないわけにはいかない環境なのかもしれません。

一方で、スウェーデンから来ている彼ら、彼女たちはそういうものに囚われていないようでした。

朝の支度もほとんど髪や顔には触らずササっと整えるだけ。

写真も純正カメラでバッと撮って表情もそんなに気にしない。

無加工でそのままSNSにアップ。

一緒に撮った自撮り写真に娘がバリバリに加工をつけてSNSにアップしているのを見て

うちに来ていた子は微妙な顔をしていましたね・・・

反対にうちの娘は毎朝、何十分かかけて今日の前髪の具合を気にしたり日焼け止めを塗ったりして支度しているし

彼女たちの写真の結構適当?な撮り方に衝撃を受けていました。

(急にバッと写真を撮られてほぼ半目みたいな写真を家族に送られてしまったと凹んでおりました)

そういえばコロナ禍が明けた頃、日本ではマスクを外すことができない、という子が多かったですね。

それは、自分の素の顔を見られることが恥ずかしいという理由でした。

2020年のユニセフの「先進国の子どもの幸福度ランキング」によると、日本の子供達の精神幸福度は38カ国中37位というデータがあります。

「生活満足度」が低かったのと

15〜19歳の自殺率が高かったためです。


ルッキズムを含め、上に書いたようなことが少し、その要因になっているような気がしています。

回転寿司屋さんは気に入ってくれたようです

とは言え、やっぱりどの国でも女子たちはコスメに興味があるようで。

大阪のドンキホーテで色んな化粧品を手にとって購入していました。

中でもフィーノのヘアマスクはあちらで大人気だそうで

2つくらい買って帰ったと思うのですが

娘が行く時に買ってきて欲しい!とリクエストを受けていました。

リクエストに応えるべく、ドラッグストアで買ってきました

今回はたった1週間の短い期間の滞在でしたので全てを知ることはできませんでしたが

ずっとEuphoria(幸福感)をテーマに扱ってきたRoom Euphoriaとしては非常に興味深い経験をさせていただきました。

数日後には、今度は私の娘がスウェーデンに向けて発ち、うちに来てくれた子のお家にホームステイさせてもらいます。

どんな違いを感じ取ってくるのでしょうか。

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Room Euphoriaでは、幸福な人生についてより深めていくための取り組みとしてClass Euphoriaという講座を開講しておりますが、子供の幸福度に関してもこれから取り組んでいきたいと考えています。

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