August 17, 2021
8月15日。終戦記念日。
友人と待ち合わせたのは
京都の嵐山駅でした。
大雨が降った後で空気は澄んでいて
嵐山散策にはうってつけの日。
私たちがその日向かったのは
嵐山祐斎亭。
渡月橋を渡って
川沿いに歩いて行った先にある
築150年の建物です。
元々は料理旅館だったそうで、
かの川端康成もここで小説
「山の音」を執筆したのだそう。
お席に通されると
お抹茶と和菓子を出していただけます。
暑いこの季節、冷たい麦茶の配慮も嬉しい。
窓から見える景色も、それはそれは緑が綺麗で。
「緑ってこんなに透けて見えるんだね」
って、一緒に行った友人も驚いておりました。
案内してくださった方のお話では
この景色は平安時代から変わっていないのだそう。
(なぜ平安時代なのか、というと
嵐山は源氏物語の舞台でもあったから
だと思うのですが)
室町時代以降のお庭は石を配置したりなど
人間の手を加えられたものが基本なのですが
平安時代の庭づくりは
なるべく人工的な手を加えないで
自然のままの姿を生かしたものだったとか。
この窓から見える景色と
ミンミンと聞こえる蝉の声でさえも
千年前、ここにいた人は感じていたのだろうか
平安時代の歌人は歌に詠んだのだろうか
ところでこのお部屋ではこんな美しい写真が撮れます。
インスタでも検索するとこの風景は
たくさん出てきます。
これは、このお部屋の手前に
ぴかぴかの机が置いてあって
それにこうやってスマホを置いて撮影すると
その机が鏡のような役割をしてくれて
こんな「インスタ映え」写真が
撮れてしまうと言うわけです。
そうでなくても、
この丸窓からの眺めは素晴らしくて
きっと四季折々の美しさがあるのでしょう。
春なら花や新緑
秋は紅葉
冬は雪景色____
また違う季節に訪ねてみたくなりました。
今度は秋にでも。
ちょっどずつ動画を撮ったのをまとめました。
緑の美しさと蝉の声の調和がなんとも
「日本の夏だなぁ」
と思わせてくれますので
是非とも音声ONでお楽しみください。
嵐山 祐斎亭
(A)通常シーズン見学(10:00〜18:00)
※お抹茶・お茶菓子の無料サービス付き
(B)紅葉シーズン見学(10:00〜18:00)
11/15~12/15(紅葉の状況により変わる場合あり)
(C)ライトアップ見学(19:00〜21:00)
7/17~8/28までの、金曜日・土曜日のみ
見学料:二千円
要予約
嵐山祐斎亭の公式HP
〒616-8386 京都府京都市右京区嵯峨亀ノ尾町6