March 28, 2024
#あなたのユーフォリアを聞かせて
第6弾は、熊木智子さんです。
#あなたのユーフォリアを聞かせて についてはこちら
ちょっと前の話になってしまいますが
真夏の東京で熊木さんとはお会いしました。
物腰柔らかでいつも的確な言葉で伝えてくださる熊木さんと
直接お会いしたのは2回目か3回目だったと思います。
この日は表参道のニコライ・バーグマンのカフェで待ち合わせをしました。
熊木さんは、占星術のスペシャリストで
(と書くとご本人が謙遜なさるかもしれませんが)
折に触れてホロスコープのことなどについては聞かせていただいていたのですが
この日話題の中心となったのは
チベット密教の「空の理論」に関してでした。
その日、熊木さんとお会いしてユーフォリアを聴くことになっていたのは、最善のタイミングだったんだと思える日でした。
チベット密教というのはその名の通り、チベット地方を中心に発展した仏教の一派です。
熊木さんにとってはチベット密教はいきなり出てきたものではなく
もう2年以上にわたって学んできたものだそうで
以前は、自分の力ではどうにもならないものがあると思っていたけれども
今はすべて自分発信であることがわかる。
なので、将来や未来に対する不安や
心配がなくなってきた
というのです。
チベット密教を基にした「空の理論」(メンタルシードの法則)とは
以前に自分自身が蒔いたタネが発芽して今の現実を見せてくれている、という教え。
一見「良いこと」「悪いこと」と思える
目の前に現れる現実も
過去の自分が蒔いた種の結果。
だから、今の自分の心の持ちよう次第で
未来はいかようにもなるのです。本当はね。
そして、仏教には
人の性質を分類した九品(くほん)
という考え方があります。
大きくは3つに分かれていて
じょうぼん(上品)
ちゅうぼん(中品)
げぼん(下品)
これはいつも私たちが
「じょうひん(上品)」
「げひん(下品)」と言っているものですが_____
この、上品という言葉に
熊木さんはずっと複雑な気持ちを抱いてきました。
昔から、「上品に見えるね」と言われるけれども
それがとても窮屈で
自由を奪われるようで
ありがたいけれど
嬉しくない、というような気持ちで。
だけれども、
占星術の視点から見てみても自分はそうだし、これはもう、
受け入れるしかないかなと思っていたところ
「自分は上品(じょうぼん)を伝えたい人なんだ」
というひらめきがやってきました。
仏教で言うその「じょうぼん」とは
目の前の相手を自分と等しく置ける人。
上にも置かないし下にも置かないし
自分のことを大事にするように人のことも大事にできる人。
そこに人としての品性が生まれるのですね。
自分さえ良ければ
と言って人のことを傷つける人がすごく嫌だし
上品じゃない人が嫌だ。
だから、人としての品性をもった生き方を伝えたい
品性を持った人が増えると世界が平和になる
そうやってじょうぼんの人を増やしたら
結局は世界平和に寄与するのでは______
ずっと占星術をやってきて「人の個性を伝えたい」と思っていたけれど
それがなぜかはわからなくてモヤモヤしていたことが
「このためだったんだ!」と繋がった瞬間だったのでした。
お会いする直前にこの気づきがあったというのは
単なる偶然なのかもしれませんが
熊木さんや私が以前蒔いたタネが発芽して
その日、絶好のタイミングでお話をするという結果を生み出してくれたのかもしれません。
たとえば
ちょっと間違った情報を相手に渡してしまったとしても
相手にとってそれが発芽すべき種であれば
それは万全のものだった、ということ。
朝、たまたまテレビの占いで「今日は良い日です」という結果を見たっていうのもそういう種を持っていたから。
良い種も悪い種も全部
何のために出てきているかっていうと
その人が幸せになるために出てきている。
「生きている世界の仕組みを理解することも、人の個性を理解することも、わたしにとってのユーフォリア。
自分のユーフォリアを追求しながら同時に誰かのユーフォリアを広げていける。それが、私にとっても喜びなんです。」
熊木さんは最後
そんなふうに仰っていました。
その世の中の仕組みを理解する、
熊木さんによるユーフォリアの分かち合いの講座が
2024年5月23日からスタートします。
熊木智子さんのWebサイトはこちらから